介護タクシーの料金について解説

介護タクシー使いたいけど、一体どれくらいかかるのだろう?と二の足を踏んでいる方も多くいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、介護タクシーの料金について解説します。
とは言え、介護タクシーの料金は各業者によってさまざまで、一口にどうと言うのは難しいです。したがって、各業者が出している情報を調べる必要がありますので、その際に押さえておくべきポイントを挙げておきたいと思います。

①予約料

予約の段階で「予約料」として費用が発生する場合があります。業者側にしてみると、予約を受けるということはその時間帯に他の仕事を受けられなくなるわけで、後になってキャンセルされてしまうと機会損失が発生します。それを補う意味もあるでしょうし、事務手数料的な意味で「予約料」を設定している場合もあります。金額的にはそれほど高くはありませんが、ありとなしとでは多少なりとも違いが出ます。予約の際には確認が必要です。

②キャンセル料

「キャンセル料」は約束していた予約をキャンセルした段階で発生します。①で書いた機会損失の補填と捉えてよいでしょう。ただし、「予約料はいただきませんがキャンセル料は発生します」という場合もありますし、「予約の段階で予約料が発生し、キャンセルの場合には別途キャンセル料をいただきます」という場合もあります。①予約料と②キャンセル料はイコールではありません。こういった料金の発生有無を確認しておく必要があります。
また、キャンセル料が一律の場合もあれば、キャンセルした時点により金額が変わる場合もあります。例えば、「直前のキャンセルは搬送を実施した場合と同等の金額(=全額)をいただきます」など。予定が不確実な場合や、体調の波が激しい時には、必ず確認しておきましょう。

③運賃

出発地から目的地まで搬送してもらえば、その全体が運賃だと捉えられるのが一般的かもしれません。ただし、介護タクシーを使う場合、それは搬送料金と解釈するのがよいです。なぜなら
 「搬送料金」=「運賃」+「機材使用料金」+「介助料金」
となっている場合がほとんどだからです。

ここで言う「運賃」はメーター料金を指します。初乗り○○円、△△メートルごとに□□円加算、などと書かれているものです。普通のタクシーと同様に、介護タクシーにもタクシーメーターが付いていますので、走行距離と乗車時間に応じて運賃が上がっていきます。この運賃設定は基本的に運輸局が決めており、業者が好きに決められるものではないので、どの介護タクシーでも常識から外れたような金額にはならないです。運輸局が決めた運賃にはいくつか選択肢があることと、以前のものを使い続けている(運賃改定はしばしば行われる)場合も多くありますので、結局、業者によりまちまちになっています。一概にどの設定がお得と言うのは難しいですが、使われる車両が小さければ安いです。例えば軽自動車であれば、ハイエースなどのバンタイプのものよりは安くなります。

タクシーメーターを使用しない場合もあります。介護タクシーでも普通のタクシーと同じように走った距離に応じてメーターが運賃を計算するが一般的ですが、時間で貸し切るような時間制運賃を採用しているところもあります。料金は30分××円で設定されており、基本的に初乗りは1時間、以後30分ごとに加算されていきます。

どちらがお得かは、結局、相見積を取って比較することが必要ですが、距離制運賃と時間制運賃の2パターンがあることは知っておくべきでしょう。

④迎車料金

指定の場所までお迎えにいく運賃です。③の一部と解釈してよいですが、この設定も2つあります。

一つは、迎車料金を独立した扱いで設定している場合です。指定場所に到着するまでの移動分が「迎車料金」、お客様が乗車された時点から初乗扱いとなり、初乗運賃から始まります。

もう一つは、迎車開始地点を初乗として出発する場合で、一般的にはこれをスリップ制と言います。ただし、スリップ制でも「迎車料金」は初乗運賃を上限としていることが多く、この場合、お迎えの距離がどれだけ長くても「迎車料金」は初乗運賃のままです。その後、お客様が乗車された時点から加算運賃が適用されることになります。

いずれの場合も「迎車料金」は安いに越したことはありませんので確認しておきましょう。乗車してから目的地までの距離が極端に短い場合(2km以内とか)では、スリップ制の方が安くなる可能性が高いです。

なお、「障がい者手帳をお持ちの方は1割引」や「深夜早朝2割増」といった割引割増がありますが、これらが適用されるのは③と④の部分だけです。その他の料金には適用されないので注意しましょう。

⑤機材使用料金

介護タクシーは体が不自由な方を搬送するので、基本的には車いすやストレッチャーなどの機材が必要になります。あらかじめ自前のものをお持ちであれば、それを使って利用していただければよいですが、急に具合が悪くなった時などは、介護タクシー業者に依頼すれば有料で機材を使用できます。

どこの業者がどんな機材を所有しているか、また、それらをいくらで貸し出しているかは様々ですので、依頼する前によく確認しましょう。必要な機材が分からない場合は、状況や症状を説明すれば業者側で何が必要かを判断できますので、相談してみるとよいです。

⑥介助料金

お体が不自由な方はタクシーに乗ることも簡単ではありません。ベッドから車いす、あるいはストレッチャーに移乗するのも大変です。動けない人を2階から下ろさなければならないこともあります。これら一連の作業をお手伝いする料金が「介助料金」です。

介助の種類として、「基本介助」、「移乗介助」、「階段介助」などを設定している業者が多いです。
中でも、「基本介助」はほとんどの業者で設定されており、介護タクシーを頼めば必ず加算される料金だと思ってよいです。基本的には車への乗り降りのお手伝いと解釈されますが、どの範囲が「基本介助」にあたるのか?は業者により異なります。
「移乗介助」や「階段介助」も扱いは各業者で様々です。例えば、「自宅から病院への搬送の場合、自宅での移乗と到着先の病院での移乗はセットで1業務として扱うか?別個の2業務として扱うか?」、または「集合住宅の4階(エレベータなし)から下ろす必要がある場合、どれくらいの料金になるのか?」など、業者によって見解は異なります。他にも、介助されるご本人の状態やお住いの環境により、介助料金が加算されることもあります。介助料金は業者間で最も差が表れる項目なので、搬送作業が困難になることが予想される場合には、事前に細かく状況を伝えて費用を見積もってもらいましょう。

まとめ

とりあえず頼んでみたものの、支払いの段になって思っていた金額と違った、、、となるのは良くありません。トラブルを避けるためにも、介護タクシーの料金を確認する場合には、以下の点に注意しましょう。
・予約料、キャンセル料のなり・なしの確認!
・運賃は距離制?時間制?用途に合わせて賢い選択を!
・迎車料金はなるべくなら安い方で!
・乗車距離が短いならスリップ制にメリットあり!
・機材使用料金と介助料金の設定は業者ごとに様々なので十分な確認を!
・難しい介助が必要と思われるならば、事前に状況を細かく伝えて介護タクシー業者と相談を!

ぜひ参考にしてください。

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